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2005年 09月 08日
「カワイイ」なる言葉は今や世界共通だそうですが(ホントですか?)、乙女趣味・少女趣味は、何も日本に限ったことではありません。パリス・ヒルトンの少女趣味や、ソフィア・コッポラの乙女趣味などを目にするたび、あぁ、住む所は違えど、女性はカワイイものが好きなのね・・・という感慨深い思いにとらわれます。
ただ、私の勝手な意見なのですが、欧米の女性は、子ども時代にベタベタ少女趣味に思いっきりドップリ浸かり、大人になるとセクシィ路線に移行する、という流れがあるように思います。以前このブログでも書きましたが、欧米では子ども用パーティコスチューム(→こちら)にも、白雪姫やらシンデレラやら、お姫さまになれる衣装がたっぷりありますし、日本にもお店があるアメリカのチープなアクセサリー店claire'sには、妖精の羽根だとかティアラなんかが沢山売っていますし、子どもがお姫様願望を満たすためのアイテムに充ちているような気がします(ちなみに、30歳過ぎの私もしょっちゅうclaire'sでティアラを買ってしまうのですが・・いつ使えばいいのでしょうか?)。 一方、日本では、いくら子ども時代とはいえ、それほど「ベタベタ少女趣味にドップリ」っていうことはないのではないでしょうか。少女趣味といってもファンシー小物を買ってもらうくらいがメインで、「子どもに早くから着飾ることを覚えさせるのは教育上良くない」、っていう考え方があるように思うのです。とは言うものの、今はそんなこと全くないんでしょうけどね・・・・・・。でも、少なくとも私の子ども時代はそうでした。小学一年生の時にクラシックバレエを習わせて欲しいと何度も頼んだのですが、「ああいうチャラチャラしたのはダメ」というようなことを母に言われました・・・。また、同じくらいの頃、親にネックレスをねだって買ってもらった時に、祖母が「子どもなのにネックレスを買い与えるなんて良くない」と母親に注意をしていたのを今だに覚えています・・・。また、「小学二年生」という雑誌のフロクについていた「オシャレ百科」という冊子を、まるで禁断の書でもしまうように、コッソリと引き出しの奥にしまっていたものです・・・。何と言いますか、着飾ること=色気づくこと=良くないこと、っていう馬鹿馬鹿しい感覚がかすかに残ってる時代でした(泣)。 というわけで、私が乙女趣味・少女趣味を未だに手放せないのも、そういうものに対しての欲求が満たされなかった子ども時代にあるのではないか?などと思ったりしたのですが(笑)、、しかし、そうでもないようで。乙女趣味・少女趣味って、もう麻薬みたいなものなのですねー。あればあるほど、もっと欲しくなるんですよ。パリス・ヒルトンしかり、ソフィア・コッポラしかり、さぞかし少女時代はキラキラしたステキで綺麗で美しくてロマンチックなものに囲まれて育ったことでしょう。そうしたお嬢さまたちが、大人になってもカワイイ・スピリットに執着している。つまり、欧米で流行している少女趣味・乙女趣味は、「少女時代に思う存分ひたってきたロマンチックなものを大人が愛したっていいじゃない?だってカワイイんだもん!」っていう、お嬢さんたちの正直な気もちの表れなのでしょうね。 というわけで、やっと本題(・・遅い・・)。 ジェニファー・ニコルソン(Jennifer Nicholson)は、少女趣味・乙女趣味に満ち溢れたドレスを作るデザイナー。その名からもわかるとおり、ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)の娘です。幼い頃からキラキラした綺麗なものに囲まれて育っただろうことは、言わずもがな。さらに、彼女はヴィンテージ・ドレスのコレクターとしても有名だそうで、そうしたものからインスピレーションを受けて作品作りに活かしているのだそうです。 ジェニファーは、1965年、カリフォルニアで生まれ。ハワイで教育を受け、6歳から両親とともに世界中を行ったり来たりする生活を送りました。その後、美術史で学位を取得し、映画のセットデザイナー、インテリアデザイナー(→コートニー・ラヴ邸のインテリアを担当したそう)を経て、サンタモニカにオリジナルデザインの服とヴィンテージの服を扱う店をオープン。そして2003年、New York’s Fashion Weekで初コレクションを披露し、ファッション界にデビューしました。 今どきよくあるロマンチックラインね・・・と言われれば確かにそれまでなんですが、でも、ロマンチックさが過剰にならず、落ちついたシンプルな感じにまとめられているところ、多くのセレブリティに愛されているのも分かる気がします。セレブたちは、別にアートで奇抜な格好をしたいと思ってるわけじゃないですから。あくまでも、自分を美しく可愛くセクシィに見せることが一番の目的ですから! 私も着てみたいです~~ジェニファー・ニコルソンのドレス。(しかし、丈を何センチくらいカットすることになるのだろう・・・・・) また、アートワークがステキにファンタスティックで、乙女心を直撃!! ■2004年のスプリングコレクションのイメージフォト。 マーメイド型ドレス!! しかも、縞々!!! さらに、白鳥にヒツジ! これはきっと、動物に姿を変えられた王子様なんでしょうね。難を言えば、モデルがもうちょっと可愛ければ良かったなぁと思いました。。 ■カレンダーフォト。 次に、実際のコレクションのようすを紹介! ■今年2005年、秋のコレクション。 >> Fall 2005 collection ん? これはリディア・ハースト嬢ではないでしょうか?? (リディアについてはこちら) ■今年2005年の春のコレクション。 >> Spring 2005 collection 水玉シリーズ♪ ピンク+フリフリ+リボン♪ 少々不可解なシースルー・スタイル。 拡大すると・・・ そして後姿・・・ ■2004年の秋のコレクション >> Fall 2004 collection ↓ ↓ ↓ ■2004年の春のコレクション >> Spring 2004 collection ↓ ↓ ↓ ジェニファー・ニコルソンの母親は、サンドラ・ナイト(Sandra Knight Stephenson)。プロフィールにはアーティストの母親・・・と書いてありましたが、調べてみたら女優さん。しかも、ホラー専門女優でしたよ! ジャック・ニコルソンとは、Martin Landau's acting classで出会い、1962年に結婚、1968年に離婚したのだそうです。 ジャック・ニコルソンと言えば、ロジャー・コーマン(Roger Corman)の下で低予算映画作りに励んでいたのが有名ですね。俳優だけでなく、脚本や監督なども担当したそうですが、要は、低予算だから何でもやらされた、っていうことなのでしょう。1969年に、他に俳優がいなかったからという理由だけで出演した『イージー・ライダー』で突如トップスターになるまで、全くの無名でした。これとは関係ありませんが、ジャック・ニコルソンは幼い頃に両親が離婚し、母親に育てられたそうなんですが、この母親はジャックに対して自分を「姉」だと偽ってきたらしいのです。本当は実の母親だったとジャックが知ったのは、なんと彼が38歳になってからなんだとか・・・・・・。なんつー親でしょうね。。 ジャック・ニコルソンとサンドラ・ナイトが共演した作品が一つあります。ロジャー・コーマン監督のホラー映画『古城の亡霊』(THE TERROR)(1963)。ちなみにこの映画、何がスゴイって、ロジャー・コーマンの他に、フランシス・フォード・コッポラ、ジャック・ヒル、モンテ・ヘルマンなどが関わっていたということ。ノークレジットだったそうですが・・・。 その他に、サンドラ・ナイトは、『フランケンシュタインの娘』(Frankenstein's Daughter)、『Terror at Black Falls』、ロジャー・コーマンの『Tower of London』、ジャック・ヒルの『Blood Bath (a.k.a. Track of the Vampire』、などの濃~いタイトルのホラー映画にたくさん出演しています。 Blood Bath、血の風呂、ですよ!!! 周囲にはガイコツが散らばり、後ろの方で美女がはりつけに・・・! これぞ、怪奇! 父親ジャック・ニコルソンと、10代後半のジェニファーさん。 で、現在のジェニファーさんは・・・、 ↓ ↓ ↓ かなり、肥えられたようです・・・。 イヴァンカはもちろん、不動産王ドナルド・トランプとイヴァナ・トランプの娘です。 二世同士は仲良くするのが世の習い! (そしてTシャツは村上隆) >> ジェニファー・ニコルソンへのインタビューが読めるページ(英語)。 「lucire」
by houtoumusume
| 2005-09-08 23:31
| ◆御洒落
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