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2005年 04月 26日
Clara Hakdusha/Saint Clara
【制作】1996年 イスラエル 【監督】アリ・フォルマン、オリ・シヴァン 【原作】エレナ・コホウト、パヴェル・コホウト 【出演】ルーシー・ドゥビンチック、ハリル・エロハフ、ジョニー・ピーターソン イスラエル映画、初体験。ずっと以前から気になっていたけれど観ていなかった作品なのですが、う~ん。独特のトーンは悪くないと思いましたが・・・、何ていうか、全ての要素に関してあまりにも掘り下げが浅すぎ。さら~っと始まってさら~と終わりますが、でも、さら~でOKな内容でもないしですし・・・。 イスラエルでは当時大ヒットして、イスラエル国内のアカデミー賞五部門独占受賞したらしいですが、イスラエルって1年に7、8本しか映画制作されていないそうですよ・・・(国の厳しい審査があるため)。そんな中で独占!って言われても・・・(笑)。 でもストーリィの設定自体は、なかなか面白いのです。 時は世紀末1999年。舞台は、放射能危機にさらされた町にある学校(中学校くらい?)。ロシアからやって来た転校生クララは、予知能力の持ち主。その能力はクララの家系特有のもので、初めての恋をすると現われ、そしてその恋が叶うとその能力は消えてしまうとのこと。そんなクララに恋したのが、「革命」を起こすことに夢中になっているパンク(といってもドラッグやったりタバコ吸ったり学校の銅像を焼いたりするくらいのパンク)な二人の少年。クララをめぐって彼らは仲たがいをするのですが・・・。原作は、ポーランドの作家が60年代に発表したものだそうです。 何よりも納得がいかなかったのは、みんなの憧れの「紫色の瞳のクララ」を演じているコがもう全然可愛くないこと! 何故もっと美少女をもってこない? 一方で、クララに恋をするブロンド長髪少年は、かなりの美形(イスラエルのアイドルロックバンドのメンバーらしい)。私は最初、このブロンド少年がクララかと思っちゃいました。その友達役のスキンヘッドの少年も美形だし、少年たちから男扱いされている仲間の女の子もなかなか美形。なのに、なぜ肝心のクララだけがチンクシャ(←目と鼻と口が妙に顔の真ん中に集まっている状態)なのか? イスラエルの人気アイドルとのことですが・・・解せませんでした。クララがすごい美少女だったらそれなりに説得力あったかもしれないのに。こういう雰囲気ものは、配役が肝ですね!やっぱり。 その他、いい味を出していたのは、クララの母親(ボヘミアン風スリップドレスのストラップが肩から落ちていて色っぽい)と、ブロンド長髪少年の母親(ヒッピー風ワンピースに額にバンダナして色っぽい)。どちらの母親も判を押したように、婀娜っぽくて娼婦っぽいファッション。パンクな世界を作るためのひとつのパターンなのでしょうか? そうそう、ひとつ解せなかったシーンがあるのですが、真っ赤な上下のスーツにスキンヘッドの下っ端ヤクザみたいなファッションの校長が、ブロンド長髪美少年がトイレで小用をたした後に、その便器から何かを拾って?しきり匂いを嗅いでいたのが何度観てもよくわからないんですけど。何だったのだろう? 何かの伏線? 謎。
by houtoumusume
| 2005-04-26 23:41
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