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2005年 07月 29日
最近、『ハリウッド・ロリータ』(著:マリアンヌ・シンクレア 訳:大窪和志)という古本を手に入れました。映画黎明期から80年代までの、ハリウッドにおける18人のロリータと、彼女たちをめぐる男たちについて書いた本。こういう本は見かけ倒しで内容が薄っぺらなことが多いのですが、この本は、社会学的な視点からロリータという存在について論じていて、期待以上の面白さ。現在は絶版になっているようですが、装丁さえ変えれば(笑)、今でもそこそこ売れるのではないでしょうか? ロリータ流行りなことですし(笑)。 この本で取り上げられているロリータは、 リリアン・ギッシュ、メーベル・ノーマンド、メリー・マイルス・ミンター、メリー・ピックフォード、シャーリー・テンプル、ジュディ・ガーランド、ディアナ・ダービン、エリザベス・テイラー、キャロル・ベイカー、チューズデイ・ウェルド、スー・リオン、ヘイリー・ミルズ、キャロル・リンレイ、リンダ・ブレア、テイタム・オニール、ナスターシャ・キンスキー、ジョディ・フォスター、ブルック・シールズ、などなど。 原書は1988年の発行なので、ブルッキー止まりなのは致し方ありません・・・。 そんなわけで、本書を参考にしつつ、そのほかWEBなどからの情報もまじえつつ、興味深いエピソードを紹介しようと思います~。 ■ハリウッド映画監督殺人事件 1922年2月1日、映画監督ウィリアム・デズモンド・テイラー(William Desmond Taylor)(1872-1922)(右の写真)が自宅で背中を撃たれて死んでいるのが、執事に発見されました。当時のウィリアム・デズマンド・テイラーは、パラマウント社でもトップに位置する映画監督であり、非常に著名なセレブリティ。その彼が殺されたとあって犯人探しはヒートアップ。それに付随して、テイラーの周辺が徐々に暴露されていきました。ひとつは、清純派女優メリー・マイル・ミンター(Mary Miles Minter)との関係。テイラーのブーツのかかとからはメリーのラヴレターが発見され、彼の寝室の戸棚には「MMM」(Mary Miles Minter)と刺繍されたピンク色の絹のナイトガウンがかかっていたことが明るみになりました。当時、50歳になろうとしていたテイラーは、20歳にもなっていないメリー・マイル・ミンターと、恋愛関係にあったのです。さらに人々にとってよりショッキングだったのは、メリー・マイル・ミンターがこの事について隠そうともせず、泣きながら人々の前で言ったこう言い放ったことでした。 「私たちは愛し合っていました。私が結婚できる年齢に達したら、すぐに結婚する計画だったのです。」 ![]() ![]() 「I love you, I love you, I love you..........」 ![]() さらに事件をセンセーショナルなものにしたのは、このメリー・マイル・ミンターの母シャーロット・シェルビー(Charlotte Shelby)と、テイラーとの関係でした。シャーロットは、N.Yの舞台女優(←ただし端役)であり、メリーの厳格なステージ・ママ。女優を目指すだけあってかなりのコケットリィの持ち主だったのでしょう、なんとテイラーは彼女とも関係していたことがあったのです! また、シャーロットは、テイラーに「自分の娘と別れろ」と38口径ピストルで脅していた、という噂もアリ。実際、テイラーが撃たれたのも38口径ピストル。テイラーへの愛情ゆえか、もしくは金脈の娘を奪われることへの恐怖ゆえか、これもあり得ないことではないですよね・・・。 ![]() 強面・・・・。これは手ごわいでしょう。。 また別の疑いとしては、女優メイベル・ノーマンド(Mabel Normand)との関係もありました。メイベル・ノーマンドもテイラーと親しくしていた女優のひとり。実は、メイベルは生前のテイラーに会った最後の人物だったのです。メイベルはその夜テイラーの家を訪れ、テイラーが買ってくれた本(←なんとニーチェの評論本!)を受け取っていました。それが、テイラーが殺される30分前。結局、疑いは晴れましたが、今度はそれとはまた別のショッキングな事実が暴露されてしまいまうのです。すなわち、メイベルはコカインが詰められたピーナッツを常用しており、その供給源である麻薬組織と関係があるという事実・・・。テイラーは何とかしてメイベルをコカイン中毒から救おうとあれこれ手を尽くしていたそうで、その関係で犯罪組織から狙われていたのでは、とも言われています。 ![]() 一体誰が、テイラー監督を殺したのでしょうか? 結局、犯人はつかまらないまま、事件は藪の中。その8年後の1930年、メイベル・ノーマンドが結核でこの世を去ることになるのですが、その死に際に言ったとされる言葉が、この事件を端的に物語っています。 「I wonder who killed poor Bill Taylor?」 と、なんだか重っくるしぃ~空気が立ち込めてしまいましたが、、せっかく夢のような美女2人が登場したのだから、彼女たちのファンタジックな写真をばしゃばしゃ貼り付けたいと思いますーーー!!!! ■メリー・マイル・ミンター(Mary Miles Minter)(1902-1984) ルイジアナ州生まれ。本名、Juliet Shelby。 メリーが5歳の時に両親が離婚し、女優を目ざす母と共にN.Yへ。そこでブロードウェイのプロデューサーに見込まれて、6歳から舞台に立つ。さらに、母の強い勧めで12歳から映画にも出演。その後、メリー・ピックフォードと並ぶほどの人気スターになる。しかし、テイラー殺人事件に巻き込まれて、パラマウントを辞める。ドイツのUFAなどから誘いもあったが全て断り、映画界から姿を消す。その後は良き伴侶を得て、アンティークビジネスや不動産業で成功。過去については一切語ろうとしなかったが、60年代からインタビューなどにも応じるようになった。1984年、82歳で亡くなった。 ![]() ![]() ![]() ■メーベル・ノーマンド(Mabel Normand)(1892-1930) N.Yのスタテン島生まれ。 父親は、劇場出入りの大工&巡業ピアニスト。14歳からモデル業をはじめ、コカ・コーラの広告モデルや、著名な画家( Charles Dana Gibson や、James Montgomery Flagg )のモデルなどを経験し、その後映画女優を目指す。初めはグリフィス映画に端役で出演したが、そのうちマック・セネットに気に入られて、チャップリンの初期映画の常連となり、コメディの女王に。しかし、婚約までしたマック・セネットに捨てられ、精神的危機に陥り、アルコールと麻薬に依存してしまう。読書に救いを見出そうとするが、その読書指南をしてくれていたテイラーが殺され、事件にも巻き込まれてスター生命を断たれる。一度カムバックし結婚もしたが、1930年、結核のため37歳で亡くなった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() >> ウィリアム・デズマンド・テイラー殺人事件について詳しいサイト。 「TAYLOROLOGY 」 「Crime&Passion 」 >> メリー・マイル・ミンターについて詳しいサイト。 「Mary Miles Minter.com」 「Classic Image」 >> メイベル・ノーマンドについて詳しいサイト。 「Mabel Normand HP」 「Mabel Normand」 ↑メイベル映画のクリップもちょっぴり見ることができます! >> サイレント映画のクリップを見ることができるサイト。 「Video Clips」 メリー・マイル・ミンターより愛をこめて・・・☆ ![]()
by houtoumusume
| 2005-07-29 10:46
| ◆映画
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