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2005年 11月 02日
今月号の『Grazia』(講談社)を購入してしまいました・・・。というのも、永遠のあこがれ、夏木マリ姐さんが15ページに渡って特集されていたからです!!
あの美しさは手が届かないものだとしても、あの大人としての精神的なカッコよさ、それくらいは盗むことができるかもしれない・・・なんていう淡い期待を抱いて、こうした特集をむさぼるように読む私(←相手は芸能人だよ、って笑) この特集ページには、今年2005年の9~10月にシアターコクーンで上演されていた舞台『天保十二年のシェイクスピア』の稽古写真が載っていました。そのときのマリ姐さんがまた、素晴らしい艶姿で。私の理想とする、「色っぽくて」「凄みがあって」「粋な」そんな着姿です。 着物は、シンプルな黒地に桔梗の染め(?)。 緑系×茶系の縞の帯をぶっちがいに締めて、 同じような緑系の裾よけには、いろは文字散らし。 半襟、胴裏、帯揚げには紅絹を配して、艶っぽく。 草履の鼻緒は、薄紫。 しかし、、「お歯黒+眉毛ナシ」で、ガハハと笑って許される人って、少ないでしょうね・・・。 ちなみにこの役は、強欲女の役だそうです。 髷がかからないように、大きく衣紋を抜いていますね。 半襟も衣紋からたっぷり出ています。 昔は、着物が汚れないように、半襟を衣紋から出すようにしたそうです。 今は、なぜか後ろから半襟を出さないように、って言われますが、 本来の半襟の機能(着物を汚さないため)からしたら 衣紋から半襟を出すべきなんじゃないかと思いますが・・・。 それから、ちょっと調べてみたら、こんな画像もありました。これも、『天保十二年のシェイクスピア』の舞台の一幕。 この骨による「影」があってこそ、完成する「艶姿」・・・。 この着物、浴衣のような柄ですが、小紋でしょうか? 黒襟ちゃんとかけてるし。 帯は前結び。 これは、『天保十二年のシェイクスピア』の、製作発表会。 黒×茶系の、シックな縞柄がステキ。 髪型は・・・、ちょっと小料理屋の女将さんふう? 個人的には、髪の毛は大きくふくらませてほしかったです~。 (でも、自分一人が目立つべき場じゃないですもんね。) 追加情報。 この縞のキモノは、なか志まやさんで仕立てたキモノだそうです! 素材は紗紬とのこと。 いや、さすが「なか志まや」さんです。センス良い!!!!!!! 私もいつか「なか志や」さんでキモノを誂えられる身分になりたい・・・! ところで、この『Grazia』の夏木マリ特集ですが、この着物姿だけではなくて、読みどころがたくさんありました。今回は、大勢の素晴らしい友人たちに恵まれているマリさん、どうしたらそんなに素敵な交友関係が築けるの? というような(笑)、ありがち且つナンセンスな(すみません・・)趣旨だったのですが、、どうして、マリさんはとても正しいお言葉を吐いてくださったのでした。 というのも、マリさんは三十代はずっと一人ぼっちだったそうなのです。 「私、歌を始めたときも演劇に流れていったときも、なりゆきなんです。下手っぴなのに歌手になってしまい、そのうち病気をしたものだから仕事が全然なくなって、キャバレー回りを8年くらいしてました。それで今度は舞台に誘われて、芝居はどうかな、と思ったけれど、とにかく仕事がなかったから、やるしかなかった。1本目の舞台というのは、ミュージカルだったんですけど、そのときなんにもできなくて、自分の中で大騒ぎになっちゃって。歌えない、踊れない、芝居できない。そこから、私の三重苦が始まったわけです。」えっ。キャバレー回りを8年間? これは初耳でした・・・。しかも、今では「印象派」で、素晴らしい身体能力を披露しているのに、あれは三十代以降に培ったものなんですねぇ。 「私も、見栄っ張りだから、”見るに耐えられる”までは何とかしなきゃいけない。だから超特急で、いろんなことを頑張ったんです。人生でいちばん頑張ったのは、あの頃かもしれませんね。それで、ちょっと誉められたりすると『頑張れば、できるんだ』って。それで、また時間を忘れて頑張る」こんなに頑張った時期があってこそ、なわけですよねぇ、いくら夏木マリとはいえ。こういう努力をした結果の、華麗な交友関係なんだから、そんなことしてない他人が羨ましがっちゃいけません(でも、こういう女性誌っていうのは、読者の羨望をかきたてるように出来ているんですけど笑)。 「相談もね、たとえ友だちでも、まったく意志がない、というのは困りますね。『私はこうだけど、あなたはどう?』って聞かれるのはいいけれど、『どうしよう』とだけ言われると、私なんかキツイ性格だから、『あなたの人生だから』っていうしかない。頼りすぎてはダメ。恋人もそうだけど、友だちとも50%・50%の関係であるべきだと思う。『自分』がないと、友だちは増えないし、ましてや素敵だなと思っている人とはコミュニケーションとれないと思います」あぁ、そのとおりだと私も思います・・・。この、漠然とした相談(「どうしよう」系)って、実は相談なんかじゃなくて、解決策など求めていなくて、愚痴や不安な気もちを誰かに聞いてもらいたいだけだったりします。こういう話はループするばかりで全然発展しないし、とにかく時間の無駄なんですよね。優しくなくてごめんね、って感じなんですけど・・・。(でも、優しいって何? っていう話もありますけどね) ほかにも興味深い話が満載。ぜひ『Grazia』読んでみてください~!(別に講談社のまわし者じゃないですが。) 「傲慢に生きないと、世の中の渦に巻き込まれてしまう」 (『81-1』講談社 より) >> 夏木マリさんインタヴュー 「My Wendy」 身体感覚・身体作りについて語っていて、興味深い内容でした。
by houtoumusume
| 2005-11-02 12:44
| ◆着物
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