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2005年 04月 27日
Constantine
【制作】2005年 アメリカ 【監督】フランシス・ローレンス 【脚本】ケビン・ブロドビン、フランク・カペロ 【出演】キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シア・ラブーフ、ティルダ・スウィントン、ピーター・ストーメア 今日は女性1000円のレディスデーということで、さっそく『コンスタンティン』観てきました。いやぁ、「凝りまくった映像のコメディ・ホラー・ムーヴィー」といった赴き・・・としか言いようがありません。キアヌ君が眉間に皺を寄せてシリアスになればなるほど、笑いを誘う。後ろに座っていた老夫婦からも失笑が漏れていたのだから、もう(笑)。 あらすじは、、何だかフクザツでして。まず、天国と地獄と人間界の三つの世界があります。そして、自殺した者は必ず地獄に落ちる、というのがキリスト教のルール。というわけで、主人公コンスタンティンは、かつて自殺して生き返ったことがあるために死んだら地獄に落ちることが既に決定済み。でもコンスタンティンは、何とかして天国にいきたいがため、天国の神のご機嫌をとろうと必死。すなわち、人間界に侵入してくる悪魔たちを地獄へたたき返す、という悪魔祓いのお仕事に精を出しているのです。折りしもヘヴィスモーカーの彼、肺ガンで余命1年という宣告をされたところ。もう時間がない。早く神からの許しを得て、めでたく天国に召されたい・・・! というわけで、悪魔祓いの仕事に熱が入る日々なのでした。 って、壮大なんだか小さいんだか。いや、映画に関して言えば小さい。非常に小さかった。悪魔が人間界に侵入するのを防ぐ!とか言って、なぜ悪魔はL.Aにしか現われないのだろうか? 人間界を乗っ取ろうとする悪魔の子マモンは、何故わざわざメキシコからL.Aまでやって来るんだろうか? 悪魔と人間の中立が保たれる唯一の場所っていうのが、L.Aにあるパンキッシュな地下クラブ(笑)、っていうのもな・・・。すべてがL.Aに集中し過ぎてN.Yの人々が怒らないか心配です。 天国と地獄、という設定からわかるとおり、キリスト教が日常的なものでないとピンとこない設定ですね。自己犠牲が尊いとか、私からしたら、「あ、そうなんですねー」(オトナ語)って感じ。主人公コンスタンティンもダークヒーローなんだろうけど、そのダークさって単にキリスト教的なものに反しているってだけ? と思わずツッコミたくなるのは私だけでしょうか。どうも、単なる真面目さの裏返しのダークさっていうか・・・、「永井荷風でも読んでみたら?」と言いたいです。 が。しかし、そんな甘々なダークヒーローだからこそ、キアヌ君にピッタリ!なわけですよ。キアヌ君の「甘ちゃんオヤジ(でも真剣)」な雰囲気がうまく醸しだされていて(意図してないだろうが)、そこは本当に素晴らしかったです!!! 一番の(キアヌ君の)見どころは、地獄めぐりの準備シーン。裸足になった足を洗面器に浸して、猫ちゃんを抱っこして、ちょこんと椅子に座って、ちょっぴり心配そうな顔をしているキアヌ君が・・・もう可愛くてなりませんでした(泣)。 それから、レイチェル・ワイズ嬢が、地獄めぐりの際に「服は脱いだほうがいい?着たままでいい?」と訊ねると、キアヌ君がぼけーっとしたまま「I'm thinking」と言うシーンもお気に入り。あの「シリアスだけど間抜けっぽいカッコ良さ」っていう非常にフクザツな表現は、キアヌ君にしかできないかと。 地獄めぐりを前に、顔がこわばるキアヌ君。 地獄旅行は少年時代からお手のもののハズなのに・・・。 (参:『ビルとテッドの地獄旅行』)。 こんなに「ぽつねん・・・」という言葉が似合うスターも珍しいですよねー。 『コンスタンティン』の原作は、アメコミ『ヘル・ブレイザー(HELLBLAZER)』。バットマンやスーパーマンを生み出したDCコミックス(VIRTIGOレーベル)のもので、アラン・ムーア(漫画家ではなく原作者)によって創作されてから、多くの作家によって描かれ続けています。 その原作者アラン・ムーア(Alan Moore)は、アメリカではコミック原作者として「神のごとく」崇拝されている巨匠なんだとか(ジョニー・デップ主演の『フロム・ヘル』もアラン・ムーア作品だそうです)。ところが彼、『コンスタンティン』にクレジットされるのを拒否し、原案料の受け取りも同じく拒否しているらしいのです。 ま、また変わり者ですね・・・。 (詳細は「Planet Comics」へ) その、コミック界の「神」アラン・ムーアさんの写真は、こちら。 ↓ ↓ ↓ コ、コワイ・・・・・・かもしれない・・・(←コワくて断言できない)。 ちなみに、彼は2年前にコミック界から引退し、今後はマジシャンとして活躍する予定だそうです(??????????)。 >> アラン・ムーアについて詳しいサイト 「あめこみ・くえすと」 >> 『コンスタンティン』公式サイト 「コンスタンティン」
by houtoumusume
| 2005-04-27 05:31
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