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2006年 12月 10日
しばらく更新していなかったのですが、実は新ブログを始めました! こちらのブログは、『放蕩娘の縞々ストッキング β』として、このままにここに置いておくつもりです。
新しいブログは、『放蕩娘の縞々ストッキング!』です。って、同じタイトルじゃん・・・という感じですが、いえいえ、「!」が付いたんです(笑)。新しいブログは、どちらかというと文章中心にして、コマメに更新したいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。 #
by houtoumusume
| 2006-12-10 11:38
2006年 10月 25日
久しぶりすぎる更新です。バタバタしておりまして・・・って言い訳です。久しぶりの更新で自分のお知らせというか宣伝をするのは気がひけるのですが、お知らせさせてください。
初の著書、『色っぽいキモノ』が発売されました。 河出書房新社 定価1,500円(税別) 「色気」や「粋」にマトを絞り、そのうえで、キモノの歴史やエピソード、ストーリー、貴重なビジュアルなどをふんだんに盛り込んだ「読みもの」です。 着物本として作られてはいますが、決してキモノに関するアレコレだけを扱っているわけではありません。 真のテーマは「色気」、です。 色気を漂わせる方法とは? 日本における色気って? 色気のある姐さんってどんなヒト? そもそも、色気って何よ? そんな素朴かつ普遍的な問題について、ディープに濃いめに、そしてウザイくらいしつこくネバっこく(?)、探ってみました。 そもそも高校生の大昔から、「色気」とか「粋」とか「姐さん」とかそうしたテイストが大好きで、このテーマに関して自分なりに追求してきました。溜めに溜めこんで発酵しまくってヤバイことになっていたものを、ようやく形にすることができてちょっぴりホッとしております。 キモノに興味がない方や、男性にも、きっと面白く読んでいただける本だと勝手に思っております。ちなみに、私の周囲のキモノに興味のない男性数名からは、なかなかの好評をいただいております。 全国の書店の、実用書コーナーや着物本コーナーに置かれているようですので、ぜひ手にとって中をパラパラと覗いてみていただけると、本当に光栄です(もちろん買っていただけたら嬉しいのですが、見ていただけるなら立ち読みでもやっぱり嬉しいです)。もちろん、ネット書店でも扱っています(→amazonではこちら)。 それから、表紙と中のイラストは、ずっと昔から個人的にファンだった人気イラストレーターのコダカナナホさんにお願いいたしました。中にもナナホさんの素敵なイラストがたっぷり入っています! そして、洋風と和風が絶妙にmixされたジャパネスクゴシック(!)な装丁・デザインは、studio expoさん。そもそもこの本を作るきっかけとなってくださったのがstudio expoさんなので、感謝もひとしお。中のデザインもとても華やかなので、ぜひご覧ください! #
by houtoumusume
| 2006-10-25 03:53
| ◆ナギィのひとりごと
2006年 08月 30日
もう秋ですね。今年の残暑はどんな感じなのでしょうか。気温は高くてもいいから、湿気だけはもう御免こうむりたいと思っている私です。除湿命!! そんな前置きとは全く関係なく、シャンデリア好き女子として見逃せないニュースがとび込んできましたのでレポートしたいと思います。何はともあれ、以下詳細。 女子大にベルサイユ風トイレ シャンデリアに名画・・・ えーと、どこから突っ込んでいいのか・・・こちらではわかりかねます(大人語)。 奥のアーチはイスラム風、床はペルシャ風、シャンデリアや金色装飾はベルサイユ風・・・と、昭和期ラブホ風味満載の上に、ゴッホやルノワールなど、おじさま連が意味不明に大好きでたまらない印象派の複製画がかかってるという、凄いトイレ。 国際観光学部が開設される記念事業、とのこと。しかも、この国際観光学部、客員教授に元自民党幹部・野中広務氏を迎えたそうで、「アジア外交や内政問題について講義する」のだとか。(一体何をする学部?) とりあえず、大学を経営する日本のおじさま達には世界はこんなふう↑に見えている(上の写真参照)、ということがよくわかりました。凄いですー。 ちなみに、このトイレで用をたしながら「リラックスして創造力と美的感覚を磨いて欲しい」ということですが、ニセ印象派とシャンデリアとイスラム風アーチに囲まれて用をたすことで育つ美意識が仮りにあるとしたら、それは「バッドテイストをバッドテイストとしてではなく、本気で美しいものとして受けとめてしまう特殊な美意識」でしかないのではないでしょうか・・・。が、しかし、日本ではそれで良いのかもしれません。そこら中バッドテイストで充満している日本で満足して生きていくためには、そうした特殊な美意識を発達させることが必要不可欠であり、また、そうした特殊な美意識を持つがゆえに、世界における「個性」「オンリーワン」として日本の美意識をアピールできるわけで。それこそが、オタク文化という日本独自の美意識(?)を欧米のアートシーンにアピールして成功した村上隆の言う、「世界で勝負するには日本の特性をアピールするのが一番だ」という「芸術起業論」につながっていくのではないかと思われるので、「国際観光学部」としてはそれが真の狙いなのかもしれませんね! もちろん、その特殊な美意識が世界で受けるかどうかは、また別の問題ですが。つまり、このベルばら&宝塚&昭和ラブホテイストをどのようにして世界に認めさせるか、どうしたら欧米の人々の興味をそそる魅力的な新しいコンセプトとして提出できるか、というのはまた別の問題、ということですけど。 とりあえず、女性同伴とはいえ、男性が見学しにチョロチョロ入ってくるようなトイレで、はたしてリラックスして用をたせるのかどうか? これについては大いに異を唱えたい(心の中だけで)と思う私でした。ちなみに、私もこのトイレ使ってみたいです・・・(本音)。 ちなみに・・・・、シャンデリアつながりで、 世界の様々なシャンデリアたちを紹介したいと思います。 以前にブログでも紹介しましたが(→こちら)、映画『オペラ座の怪人』で使用された、巨大シャンデリア。この巨大シャンデリアが観客席に落下して大惨事勃発!ギャャァァー! ・・・なところが、この映画の最大のハイライトです(たぶん)。 マニアのためのデータ。 ●高さ5m、幅4m、重さ2,3トン ●全てスワロフスキー・クリスタル ●フルカットのクリスタルを2万個使用 ●金額にして約2億5000万円相当 ●組み立てに4ヶ月、スタジオでの組み付けに4日。 これも以前ブログで紹介した(→こちら)、タリナ・タランティーノ作成、キティ・シャンデリア。キティ三十路祝いの特別作品。 ちなみに、タリナ・タランティーノ(Tarina Tarantino)は、パリス・ヒルトンなどL.Aセレブ御用達アクセサリーデザイナー。今まで日本では売っていなかったのですが、先日「有楽町阪急」に行ったら、なんとタリナ・タランティーノのアクセサリーコーナーができているではないですか! キティモチーフはどうでもいいとして、ルーサイトでできた超可愛いアクセサリーがいっぱい! キャー。しかし、こういうのっていつ撤退するかわからないので(笑)、興味がある方は今のうちに有楽町阪急へ・・・! (追記)新宿伊勢丹にもタリナのお店ができたそうです。定着するかもしれないですね。 タコ足シャンデリア。 Adam Wallacavageというアーティストの作品で、タコ足シャンデリアシリーズ。気持ち悪くて最高です。 以上・・・、まったくもってイイ吸盤してますね。 さらに、前述のタリナ・タランティーノと、こんなシャンデリア作品をコラボってる様子です。 パールとスワロフスキークリスタルでできているとか。 乙女と悪趣味の融合って、本当に本当に、いいものですね。 (以上の画像は、「Jonathan LeVine Gallery」より) で、お次。 すべて骨でできてる、骸骨シャンデリア。 これは、チェコのクトナー・ホラ(Kutná Hora)という町にある、 コストニッツェ(Hřbitovní kostel všech Svatých s kostnicí )(納骨堂付き諸聖人の墓地教会) という教会にあるシャンデリア。ここの教会の内部は、すべてのものが人体の骨でできているのだそうです。(そういえば、ローマにも骸骨寺があったのを思い出しました→Cemetery of the Capuchins キリスト教ってこういう過激なところがありますよね。何が原因なんだか。) (「Wiki travel -- Kutna Hora」より) あぁ、私もこの教会の一部になりたい!!! (よくわかんないオブジェの星の部分希望) >> 「旅人のチェコについてのガイド」 そして、塩シャンデリア。 全て塩でできた、塩シャンデリア。愛・地球博のポーランド館で展示されていたものだそうで、ポーランドのヴィエリチカ岩塩採掘場からもってきたものだそうです。 本場では、このシャンデリアに光が灯って非常に美しいのだとか。 こんな感じ! ↓ 美しいですね・・・! っていうか、なぜ、愛・地球博では光を灯さなかったのか? それじゃ魅力半減じゃない? シャンデリアの本質をわかってないと思います!愛・地球博は! あぁ、とにかく東欧に行きたい!!! >> 「ポーランドからの報告」 シャンデリアマニアの貴方のために。 素敵シャンデリアが満載のサイト。 >> 「Schonbek」 >> 「King's Chandelier Company」 #
by houtoumusume
| 2006-08-30 07:14
| ◆thats fabulous!
2006年 08月 11日
夏本番ですね!! 私は夏が大好きです。とは言うものの、今年は春からずーっととにかく忙しくて夏の予定をたてる余裕が全然なかったというのもあり、私の頭からはスッポリ「夏」が抜け落ちておりました。ハッと気が付いたら梅雨明け。「ちょ、ちょッ待てよ!!」とか(キムタク風に)言ってるうちに、はや8月。やっと夏服を買いに行けたと思ったら、もうセール後半戦で良いアイテムなど残ってナシ(セール早すぎ!)。新しいお気に入りの夏服もなくて、夏をすごせるかよ?と、ふてくされ気味の私です。もういいッ!秋冬に賭ける! と思うに至り、既に私の中では「夏は終わった」ことになっているのでした。。。
(画像は、歌舞伎座チラシより) そんなわけで、旅行に行けない代わりに、せめて手近なところで異世界への旅を体験しよう、ということで歌舞伎座です(苦しいつなぎ・・・)。 先月(7月)、歌舞伎座に行ってまいりました。しかし、今回はいつもの一幕見席ではありません! 2階席! 8400円! 初日に何度も電話してチケット購入! しかも午前と午後の両方! ・・・ケチ(というか金欠)な私らしくもない、ものスゴイ張り切りよう。何故なら、・・・泉鏡花まつりだったから。 泉鏡花。いずみきょうか。ご存知の方も多いと思いますが、明治から昭和にかけて活躍した作家です。 もちろん、鏡花の作品に関しては、いろいろとケチのつけどころ&ツッコミどころは満載だということは百も承知です。B級メロドラマのノリだし、時代錯誤だし、構成が破綻しているし、主語と述語が一致していないし。しかし、鏡花の作品だったら、どんな駄作でも最高! むしろ、駄作であればあるほど鏡花の味がそのまま顕れていて狂喜! いかなる欠点があろうとも、それは金襴の錦となり、いかなる破綻があろうとも、それは雪の真珠となる・・・って、鏡花調のつもりですね? 何を隠そう、私は泉鏡花にうっとおしいほどの思い入れがあります。学生時代、神保町の古本屋で全集30冊を買い込み、くる日もくる日も読みふけっていたくらい心酔してました。っていうか、いかに「非・華やか」な学生時代をおくっていたかがよくわかりますよね。いや、でもホントに若き日の青春を捧げたわけですよ! 本気で。さらに言うなら、私にとって泉鏡花は、唯一、「神」のような存在なのですよ!! (はいはい、わかりましたよ・・・。) そんなわけで、「鏡花LOVE!!」な玉サマ企画による、夢の鏡花劇4本立て。 演目は以下のとおり。 (午前) 『夜叉ケ池』 監修:坂東玉三郎 演出:石川耕士 出演:春猿(百合・白雪姫)、段治郎(萩原晃)、右近(学円) 『海神別荘』 演出:坂東玉三郎、戌井市郎 美術:天野喜孝 衣裳考証:坂東玉三郎、天野喜孝 出演:坂東玉三郎(美女)、海老蔵(公子) (午後) 『山吹』 監修:坂東玉三郎 演出:石川耕士 衣裳:坂東玉三郎 出演:笑三郎(縫子)、歌六(人形使い)、段治郎(島津) 『天守物語』 演出:坂東玉三郎、戌井市郎 出演:坂東玉三郎(富姫)、海老蔵(図書之助)、春猿(亀姫)、門之助(舌長婆) 個人的に、上記の中で一番好きなのは、『海神別荘』。 主人公の2人が、揃いも揃って、トンデモないんですもの・・・。最高です。以下、ストーリー。 海の宮殿に住む「公子」(海老蔵)は、強くて美しい貴公子(ちなみに、竜宮城の乙姫様の弟だそうです・・・)。公子は、人間界に住む「美女」(玉三郎)をぜひ妻にしたいと思います。そこで、美女の父は財宝と引きかえに、娘を海の生贄に。かくして、美女は海をユラユラとやってきました。 こんな感じで、ファルコンみたいな白い竜に乗って、 ゆら~り海をやってくる「美女」(←という役名ですから) ↓ そんな美女の様子を、公子(左画像)はマジックミラーで御鑑賞。すると、海の僧がやってきて、「あんなふうに女を馬に乗せた姿は、罪人の引き回しのようで不吉だ。まるで、放火の罪で火あぶりになった八百屋お七のようだ」とイチャモンをつけます。それを聞いた公子、こんな↓スゴイ論理でもって反論するのでした。 「どこに当人(←お七)が嘆き悲しみなぞしたのですか。人に惜しまれ可哀(かわい)がられて、女それ自身は大満足で、自若(じじゃく)として火に焼かれた。得意(とくい)想うべしではないのですか。なぜそれが刑罰なんだね。もし刑罰とすれば、恵の杖、情の鞭だ。実際その罪を罰しようとするには、そのまま無事に置いて、平凡に愚図愚図(ぐずぐず)に生存(いきなが)らえさせて、皺(シワ)だらけの婆にして、その娘を終わらせるが可(い)いと私は思う。」なんと。「罰するなら、そのまま生かしておいてシワシワのババァになるまで放っておくのが一番の刑罰だ!」ときました。ひー。大問題になりますよ。そんなこと言ったら。 ファルコンの実態。 ↓ そうこうしてるうちに、美女が到着。ところが、鱗だらけのいかつい鎧を着た公子を見て、美女は「おそろしゅうございます・・・」と怖がります。すると公子、またもやこんなことを言い放つのでした。 「私は、この強さ、力、威あるがために勝つ。閨(ねや)にただ二人ある時でもこれを脱ぐまいと思う。私の心は貴女を愛して、私の鎧は、敵から、仇から、世界から貴女を守護する。弱いもののために強いんです。 (中略) 女の身として、優しいもの、媚あるもの、従うものに慕われて、それが何の本懐です。私は鱗をもって、角をもって、爪をもって愛するんだ。・・・・・・鎧は脱ぐまい、と思う。」あくまでも強気! もう何がなんでも「鎧は脱ぐまい」と思う、とのこと。でも、二人きりの閨(寝室)でぐらいは鎧を脱ぐべし、と思う。 ・・・しかし、かなり奥深いことを言っています。すなわち、「優しい男、媚ある男、他人につき従う男に、愛されたところで、それが女の幸せか?」 と。・・・深いです。 公子、ステキかも!! そして美女は、海の生贄として捧げられたと思っていたけれども、自分は元気で幸せだということを人間界の人々に知らせたい、と言い出します。ところが、人間には大蛇としか見えないような身になってしまった、ということが判明。公子の魔法のせいだ、と公子を責めたて、嘆き悲しむ美女。すると公子、ついに怒り爆発!! 「どこまで疑う。(憤怒の形相) お前を蛇体と思うのは、人間の目だと云うに。俺の・・・・・・魔・・・・・・法。許さんぞ。女、悲しむものは殺す。」短絡的すぎる結論!! 悲しんでるだけで、死ね。・・・や、やっぱり優しい男のほうが良かったかも・・・・・・なんて思う間もなく、処刑の準備が整えられます。大きな錨に、太いロープでもって磔にされる美女。 かなりの萌えシーン。嗜虐の美。 ↓ 公子の命令がくだり、部下たちの槍が美女のからだへ・・・危うし美女! と、その時、磔にされた美女が、突然こう言い放ちます。 美女 「貴方、こんな悪魚の牙は可厭(いや)です。御卑怯な。見ていないで、御自分でお殺しなさいまし。」間近で見つめあう、公子と美女。そして美女の口から出る、衝撃のセリフとは・・・?! 美女 「ああ、貴方。私を斬る、私を殺す、その、顔のお綺麗さ、気高さ、美しさ、目の清(すず)しさ、眉の勇ましさ。はじめて見ました、位の高さ、品の可(よ)さ。もう、故郷も何も忘れました。早く殺して。ああ、嬉しい。」 えーーーーーーっ!!! と、思わないように(って言われても思いますけど)。 「美しければ、すべて良し(本気で)」。それが、鏡花業界の掟・・・。 そして2人はまるでそのスジの者のごとく、互いの血を盃に落として飲み交わし、将来を誓い合います。 そして、クライマックス。 美女 「ここは、極楽でございますか。」 何ですか?! このキメゼリフは・・・!!! 「女のいく極楽に男はおらんぞ」って・・・さすが鏡花。たまりません。シビレます。こんな、ひたすら濃度が高くて物凄い大きさのGを感じさせるセリフ、なかなかお目にかかれません。海老蔵も良いけれど、私としてはぜひ仲代達矢(『鬼龍院花子の生涯』の頃の)にこのセリフを口走ってもらいたい!!と、切に願います。 (↑ 何言ってるのか分からないとなお良し) ちなみにこの『海神別荘』、美術と衣裳考証を、あの天野喜孝が担当。なるほど!という感じ。これを知ると、一気に舞台がグインサーガの世界に見えてくるから不思議です。 そういえば昔、私が学生の頃だったか、この『海神別荘』を宮沢りえ&伊原剛志で上演してたように思います(確か演出は玉三郎)。しかし、こういうスゴイ強烈でカリスマチックな役を、この上記の2人に演じさせるのはかなり酷だったのではないか? と思うのですが、どんなだったんでしょう。これ、そうとう芸があって、且つ美しくないと、単なるコントみたいになってしまいそうなんですけど・・・。ある意味、見てみたい気もしますがー。 今回の歌舞伎座、『海神別荘』以外の他の3つの劇もとても面白かったのですが、また長くなってしまうので、このくらいにしておきたいと思います。特に『山吹』はある意味でのおもしろさテンコ盛り作品なので、いろいろ書きたいのですが・・・、時間がないので後日書きたいと思います(・・・が、どうなることやら)。 >> 鏡花について 「裏青空文庫 泉鏡花」 「泉鏡花を読む」 玉様 「じゃあここは極楽だわね (クスッ)」 エビ様 「・・・・・・(しまった!!)」 (このページで使用した画像は、歌舞伎座チラシとパンフレットから掲載しました。 問題があればご連絡くださいませ) #
by houtoumusume
| 2006-08-11 05:37
| ◆歌舞伎・舞踊
2006年 07月 12日
もの凄く久しぶりの更新です。最近は、仕事の息抜きにワールドカップをコマメに見ていたため、すっかり「にわかサッカーファン」と化してしまった私です(笑)。サッカー面白かったですね!いや、ホントに知りませんでした、サッカーがあんなに激しい格闘技だったとは・・・。 しかし、今回ワールドカップをずっと見ていて、いろいろな事を考えさせられました。なぜ日本人は駄目なのか? という、戦後日本において何度となく言われてきた問題を、改めて突きつけられたような気がしました。 私が感じたのは、「やっぱり、日本はヌルイのだ・・・」ということでした。 日本という国は、ある意味で「かなり居心地が良い国」です。実際、世界レベルで言ったら、戦争も内紛もなく、気候は温暖で、生活水準は高く、教育水準は高くて、失業率は低く、犯罪率は低い。何だかんだ言われていても、こだわらなければ仕事はあるし、普通に働けば海外旅行に行ったりブランドもの買ったり車買ったりマンション買ったりするのが、別に特別なことではない国。そんな国、地球のどこを探しても無いのではないでしょうか。おまけに、男女共に世界一の長寿国(→女性が86歳、男性79歳)。まるで夢の島ですよね、それだけ聞くと。 もちろん、それはそれで良いことだと思います。それは認めます。でも、そうなるとどうしても「ま、こんなもんだよな。ま、テキトーに盛り上がって楽しくやろうぜ」的なヌルイ空気が蔓延してしまうのは仕方がありません。あるていど知名度のある企業で、とりあえず売上があって、そこそこの給料&ボーナスが貰えて、社員も大量にいて、同期も仲良しで、週末はカラオケか飲み会・・・・・・みたいな会社に、ヌル~い空気が漂ってしまいがちなのと同じことではないでしょうか。 私はサッカー初心者だったので、日本選手たちのあまりに動かない&シュートもしようとしない戦いっぷりに、「これは、日本チーム独特の戦術なのかな?」と、本気で思いました。つまり、そのくらい、他の国の選手たちと戦い方が違っていた、ということなのですよね。 もちろん、それにはいろいろな理由があるのでしょう。私は素人なので詳しいことはわからないのですが、監督の采配不足だとか、発熱していた選手が出ていたからとか、そもそもサッカー後進国だからとか・・・。だけど、素人でもわかったことがあります。それは、「闘うことへの情熱」というものが、日本と海外では決定的に違う、ということです。 今でこそ「学校や会社に競争原理をとりいれよう」みたいなことが言われていますが、そんなものが10年やそこらで定着するはずもなくて。やはり、戦後の日本人は徹底して「闘うこと」が苦手なのだと思います。 昔の日本人はどうだったんでしょう。もちろん、農耕民族である日本人は、「集団で計画立てて米作りをしなくてはいけなかったから、温厚で協調性のある性質になったのだ」ということもあるかもしれません。でも、過去には、戦乱の時代が長くありました。第二次世界大戦だって、世界中を敵にまわして戦いました。そう考えると、そもそも日本人は闘えない民族なのだ、とは一概には言えないと思うのです。やはり日本人が本当に闘えなくなったのは、戦後からなのかもしれません。(でも、だからと言って、アメリカのせいだ!なんて言うつもりはありません) 私個人の体験だけで物事を決めつけたくはないのですが、小さい頃からのことを振り返ってみると、「闘うことは良くないこと」という教育を施されてきたように思います。「みんな平等に」「みんなで一緒に」「みんな同じに」・・・結果、「協調性」というものがとても重視されていたと思います。実際、私は小学低学年の時、通知表に毎回、「協調性がない、落ち着きがない」と書かれ、親にも毎回「直しなさい!」と言われてきましたし・・・。 そんな社会では、「闘う」ことへの素直な情熱なんて、なかなか生まれようがないです。だって、「争うヤツは悪いヤツ」とされているんですから。「みんな仲良く」で、闘う必要なんかないのですから。ただ、そういう偽善的な空気からは、そういうものに対する「反抗」への情熱は沸きやすいかもしれませんね。不良スピリットみたいな。でも不良スピリットって、あまり長続きしないっていうか、ある程度のラインに来ると、「ま、いっかー」「アタシも子どもができて人生観変わったしー」みたいな感じで、憑き物が落ちたようになってしまいがちです(ロックなスターにありがち?)。もちろん、そうじゃない人もたくさんいますけど。 そうではなくて、そういう「反抗」エネルギーとはまた別の、「闘う」ということへの純粋な情熱、というものが、日本では生まれにくいように思うのです。そんなもの、実生活で必要ではありませんから。そんなものあったら、かえって生きにくいですから。 でも、そういう世の中は、基本的に勝負事に向いていません。いくらスポーツは闘いだとわかっていても、いくら試合の時は真剣に闘おうと思っていても、試合以外の実生活においてほとんど「闘い」が要求されない環境にいたとしたら、やはり「闘う」ことへの情熱は低いレベルにとどまってしまうはずですから。そうした日々の生活における「闘い」への意識、その差が、海外の選手と日本の選手との差なのではないか? などと、素人ながらも考えさせられたのでした。(もちろん、自分への反省も込めて・・・) ちなみに、闘争心が限りなくゼロに近い、のどかでの~んびりした日本人選手のおとぼけびっくりニュースを、日刊ゲンダイで読みました(笑)。以下。 対オーストラリア戦の8日前の、ドイツで。マルタとのテストマッチが行われたものの、格下のマルタ相手に苦戦を強いられ、ミス続出、ジーコも激怒し、中田(英)も「W杯を戦う準備ができてない。気持ちの問題なので、選手それぞれの問題。僕はこれからコンディションを上げたい」と怒りの声をあげた(→コレ)その夜のこと。 日本人選手6人(柳沢、稲本、小野、大黒、坪井、小笠原)は、ヨーロッパ随一の日本人街でもあるデュッセルドルフの町にくり出し、日本人女子留学生をナンパし、日本料理屋やカラオケ屋に電話をかけまくってあっさり断られ、デュッセルドルフなのに「カフェ・ド・パリ」という微妙なバーで朝まで飲んで大騒ぎだったそうです。 初戦1週間前だというのに、体調管理も気にせず、練習もなんのその、のどかでのんびりマイペースなところが、日本人選手の良いところ。それでこそ、海外メディアに「ある意味、芸術的」とまで言わしめた柳沢の豪快シュートが生まれたのでしょうね。 しかも特筆に価するのは、日本人女子を口説きながらも、「写真撮影もサインも断固拒否!!」という徹底した用心ッぷりを発揮したこと。さすが、立派です! ・・・って、なんかイラッとしてきました。 どうせ女遊びするなら、ダイナマイト☆バディなゲルマン系パツキンねぇちゃんを、群れではなく1人でナンパして、ゴージャスなクラブでドンペリ開けてシガーでも吸え!!!!!! 勝新ならそうしたはずだ!! ついでにマリファナも、だ!!! それに比べて、海外選手の熱いことといったら。空高く飛んで、空中で身体をぶつけ合って、1秒後には全員が地面に転がり落ちてうめく、というサーカスと格闘技が混ざったようなシーンを見るたび、胸が熱くなりました。単純に、男の人が一生懸命闘っているさまっていうのは、見ていてとても良いものなのですね。 なかでも最高だったのは、もちろん、決勝戦でのジダン(Zidane)の頭突き! マテラッツィが何を言ったかは、どうでもいいのです(「勝つためなら何だってヤルぜ!」な、イタリア式狡猾さも嫌いじゃないですし)。そんなことよりも重要なのは、ジダンのあの行動は、レッドカードを貰うのを分かっていても頭突きせずにはおれない、そんな熱い闘争心ゆえの行動だということ。試合中だけではなく、常に闘争心を心の中に秘めているからこその。ああいうシーンを見ると、本当に、心の底から、「いいなぁ~~」と、羨ましくなります。でも、ヌルい国でのんびり暮らしているからこそ、こんなことを言えるのかもしれませんけれどね。常に闘争心を持たなくてはいけない環境は、それはそれで大変なものでしょうから・・・。 例えば、準々決勝で敗退したブラジルなんか、ベスト8には残ったのに、「給料泥棒!」「引退しろ!」「カフーの年寄り!」「ロナウジーニョかっこつけんな!」「ロナウド痩せろ!」など、「そ、そこまで言わなくとも・・・」と思わざるを得ないようなヒドイ罵声を浴びせられた上に、本国ではロナウジーニョの像が燃やされて骨組みオンリー状態に・・・・・・。常に闘争心が必要な国というのは、こういうものなのでしょう。 キ、キビシイです・・・(ちょっと無理かも・・・)。 >> ジダン頭突き動画。 こちら >> 早くも、ジダン頭突きゲームが登場?! ジダン頭突きゲーム ちなみに、Wikipedeia(こちら)によると、ジダンは「突如ギレ常習犯」らしく、 ・1998年フランスW杯 サウジアラビアの選手を両足で踏みつけ。 ・2000年チャンピオンズリーグ ハンブルガーSVの選手に頭突き(ユベントス時代)。 ・2004年リーガ・エスパニョーラ ムルシアの選手に頭突き(レアル・マドリード時代)。 ・2005年のリーガ ビジャレアルの選手に突然平手打ち。 ・2006年ドイツW杯 韓国戦で次試合が出場停止になり、競技場のドアを破壊。 施設側は「サッカー史上最も偉大な選手の1人に蹴られた扉」ということで、 そのまま保存することに決定! などなど、数々の武勇伝があるそうで。 で、現役最後の試合で、ダメ押しのように「頭突き」で有終の美を飾るだなんて・・・人間のスケールがデカすぎる。前髪の角度に反しない、トンガリッぷり。 やっぱり、男はこうでなくては。要するに、「中途半端なことすんな!!」ってことです。勝負も、遊びも。極論すれば、結果じゃないんです。どれだけ魂を燃やしたか、なんです。そうやって真剣に魂を燃やしているさまを、見たいんですよね。それは、誰にでもできることではありませんから。でも、だからこそ「国の代表」なわけで・・・。そこんとこ、わかってないのではないかと思いますよね、一部の日本人選手の方々は。。。 (トッティ王子に憑依したYAZAWA) ついでに、どうでもいいようでいて、どうでもよくないような、微妙な情報をコピペ。 「ジダン退場「2ちゃん」で予告!?」 (スポーツ報知) こういう場(2ch)においては、日本人の細やかな注意力や想像力が、遺憾なく発揮されるようです・・・! 平和だなー♪ (良いんだか悪いんだか。) (追加情報☆) フランスで、ジダンの頭突きソングが、話題になっているそうですー。以下、Exciteニュースより。 (パリ 11日 ロイター) ジダンがイタリア代表のDFマテラッツィに頭突きをかましたことをテーマにした歌がすでに作られ、大ヒットの気配だ。(右画像、ジャケット??たぶん) 試聴してみましたが、ヘンテコなフランス語のラップ(?)がヤミツキになりそうなオモシロ・ミュージックでした(笑)。「クドゥブル(Coup de Boule=頭突き)」というフレーズと、「ズィダニラタペ(Zidane, il a tape=ジダンはヒットマン)」というフレーズがループする、ノリノリのダンスミュージック。 個人的には、これのトランスバージョンでクラウチ(イギリス)とムンタリ(ガーナ)と小力(日本)が踊っているところがぜひ見たいです。 おまけ。 #
by houtoumusume
| 2006-07-12 13:18
| ◆ナギィのひとりごと
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